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生命力と園芸
 
「人間の中にある生命力を認めると、医学は大工仕事
より園芸に近いものになります。」
「すぐれた庭師が一本のバラについて学ぶように、
人間も自分の生命力を知り、学ぶことができます。
バラの花そのものを作った庭師はいません。」
           医師 レイチェル・ナオミ・リーメン 

 この言葉が書かれた本を読んだのは、おそらく
15年くらい前のことですが、私の心の幹の一部に
なっています。離島医を目指してがむしゃらに
働いていた時には見えなかった医学の「園芸的」
な面に惹かれているこの頃です。

 バラが先にあり、医師はその花が壮麗に咲ける
よう手助けするに過ぎない、というわきまえを
改めて大切にしたいと思います。
 
2019-03-19 22:20 | 心に響くことば | Comment(0) | Trackback(0)
つなぐ仕事
 
「外科医ってのは切るのが仕事だと思われてますが、切っただけじゃ
 ダメなんです。切った後につながなきゃ命はつながらないんです。
 これからは『外科医はつなぐのが仕事』と思っていただきたい」
               外科医・緩和ケア医 ゑちごやさん

 
 ゑちごやさんは、ずっと外科でいらして、この春から緩和ケアの
領域で働かれるそうです。外科医の仕事の本質は切ることではなく、
つなぐことだというゑちごやさんは、「つなぐ」という言葉にただ
臓器や血管をつなぐこと以上の心の通ったつながりを見ていらっ
しゃるのだなと感じます。言葉はこう続きます---「緩和ケア医は
『患者さんの体をこの世から上手に離しながら、患者さんと周囲の人、
周囲の人同士の心をつなぐ仕事』といえばいいんでしょうか。外科で
ある程度やってきたこととはいえ、それだけを専門にやっていく立場
とはどういうものか、少しつかめないところがあって、入職を前に
にわかに緊張してきたところです」
 緩和ケアの仕事にこんなイメージを持ちながら働くお医者さんが
いると思うと、とても嬉しく、穏やかで幸せな別れがゑちごやさん
のまわりで起きていくんじゃないかと、感じます。
 
2014-04-18 21:33 | 心に響くことば | Comment(0) | Trackback(0)
ワイン造りのように
 
「ラクしない、ずるしない、嘘つかない」
               ワイン醸造家 岡本さん 

 無添加のワインを丁寧に作っている岡本さんの言葉です。
ぶどうを抑えつけず、自分の重みで自然に発酵が進むのを
静かに見守ったり、酸化防止剤を加えないため細心の注意を
払って瓶に移したり。

 ああこんなふうに人と接したいなと、岡本さんのワイン
への向きあい方、生き方を見ながら思いました。
 
2014-01-28 21:09 | 心に響くことば | Comment(0) | Trackback(0)
あなたがあなたでいること
  
「あなたがあなたでいてくれて嬉しい。
 それはあなたにしかできないことだから」
               浜崎あゆみ 

 Twitterでふと出会った言葉です。
私が私でいることって、本当に私にしかできないなと、あらためて
思いました。もしかしたら、ひとりひとりの生きる意味も、この言葉
に描かれているあなたがあなたでいること、なのかもしれません。
押されてへこみもせず、気負って膨らみもしていないニュートラルな
自分でいることは、目に見えないしけっこう難しいけれど、「嬉しい」
と喜んでくれる浜崎あゆみさんの温かなまなざしに、そっと背を押される
感じがします。
 
2013-05-22 19:41 | 心に響くことば | Comment(0) | Trackback(0)
才能と 続けることと
  
「才能があるとかないとか、そんなものは認めない。
 そんなのは嘘だ。
 本当なのは、そのために手の動きをどれだけやったかということです。」
               「15歳の寺子屋 ひとり」吉本隆明


 思想家の吉本隆明さんが、15歳の4人に向けて話した言葉です。
どんな職人も、才能が問題になるのは最初の2,3年で、10年も
経つと問題にならなくなってくる、そしてその頃にはその人の味が
出てくる、とおっしゃっています。吉本さんのおっしゃる「手」には
頭や心、表情なども含まれているように感じます。そう大きく捉える
と医者も才能よりも続けることに意味があるように思えて、勇気を
もらえました。
職人のように、味のある「手」(聴き手、癒し手---)になりたいです。
 
2012-07-03 22:08 | 心に響くことば | Comment(2) | Trackback(1)
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